花粉症の患者さんは年々増加しており、スギ花粉症の有病率は全国で20%を超えると報告されています。
日本ではこれまでに50種類以上の原因花粉が報告されていますが、花粉症の患者さんの約70%はスギ花粉が原因です。
2018年の花粉飛散予測は、東北から近畿、四国地方までの広い範囲で、前シーズンの飛散量を上回る見込みです。例年比でみると、関東甲信、近畿、九州地方では例年並みです。
スギ花粉のピークは、東京で3月上旬から4月上旬となり、多く飛ぶ期間が長いでしょう。
スギ花粉のピークが終わる頃になると、ヒノキ花粉のピークが始まります。東京では4月上旬から中旬の見込みです。
最近よく注目されている、ヨーグルト、乳酸菌剤ですが、一般医療機関を受診しているアレルギー性鼻炎患者さんの調査では、効果ありと判断されている方は30%以下だそうです。
漢方薬では 効果有50%、効果無35%、不明15%
甜茶では 効果有14%、効果無51%、不明35%
鼻スチーム療法では 効果有46%、効果無44%、不明10% でした。
自分でできる対策としては、できるだけ花粉を取り込まないようにすることが重要です。
花粉症用のマスクでは花粉が約1/6、花粉症用のめがねでは1/4程度に減少することが分かっています。
帰宅時は、衣服や髪をよく払ってから入室する。洗顔、うがいをして、鼻をかむ。
表面がけばけばした毛織物などのコートの使用は避ける。
通常の生活では、粘膜を傷つけるタバコは避け、規則正しい生活やバランスのとれた食事 が必要です。