今日は認知症予防と水分摂取量の大切さについてお話します。
”人間の体は、子供で体重の75%、成人では60%、高齢者になると50%が水でできている。老化とは水を失っていく過程である。”
”認知症は脱水による意識障害が関係している。どの年齢でも、ほんの1~2%の水が欠乏しただけで、意識障害が起きる。体重50キロの高齢者で、250~500cc、ペットボトル1本分にも満たない水が不足しただけで、意識はおかしくなるのだ。”
出所:国際医療福祉大学大学院教授 竹内孝仁医学博士著
つまり、脳梗塞や心筋梗塞といった血管が詰まる病気は水不足も原因の一つだということです。
それではどんな水がよいのでしょうか。
”水道水やミネラルウォーター、お茶に限定する必要はまったくない。コーヒー、紅茶、中国茶、牛乳、ココア、スポーツ飲料、サイダー、コーラ、ヤクルト・・・これらはすべて、水分補給に利用できる。アルコールは利尿作用があるため、水分補給にはならないと考えるべきだ。”
出所:「水をたくさん飲めば、ボケは寄り付かない」国際医療福祉大学大学院教授 竹内孝仁医学博士著
”水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラルは、血液や血管、骨を維持するために欠かせない成分です。体の様々な代謝経路を働かせるために重要な補酵素としも働きます。”
特に硬水には認知症予防が期待できるカルシウムやマグネシウムを豊富に含みます。
アルコール以外なら、飲み物を限定する必要はないようです。
どのくらいの量をいつ飲めばいいのでしょうか。
一日の水分排出量2500ccに対し、食事に含まれる水分量は1000cc程度。
残りの1500ccを補うようにしましょう。
”1日1.5リットルほどの水分を7~8回くらいに分けて飲むといいでしょう。特に、水分が失われやすい起床時、運動の前後、入浴の前後、就寝時は、水分補給を欠かさないようにしてください。
最後の質問です。温かいものと冷たいものだと、どちらがいいでしょうか。
”認知症患者と認知症ではない人の食事傾向調査の結果では、アルツハイマー型認知症では「冷たいものを好む」傾向が目立っていた。”
出所:浴風会病院 篠原恒樹医師らのグループの調査、「ぼけない技術」米山公啓医師著
いかがだったでしょうか。
私は、寒くなってきたので、温かい飲み物をとってみようと思いました。