薬には全て副作用が伴います。
しかし世の中には、この意図した作用と異なる作用を有効利用することを考えた凄い人がいます。
今回は副作用を逆手に取った薬を紹介します。
まずは市販薬のドリエル。
抗ヒスタミン薬の眠気を利用して寝つきを良くする薬とした販売されています。
また、市販薬のリアップは、アメリカで内服剤として使用された際に多毛の副作用の報告があり、日本では外用剤として使用されることになりました。
ルミガン点眼(緑内障の点眼剤)にはまつ毛が濃くなってしまう副作用があり、それを利用してグラッシュビスタと言うまつ毛を増やす薬として自費の処方薬として販売されています。
リン酸コデインは咳止めとして広く利用されていますが、強い便秘の副作用があり下痢止めとしての利用もあります。
このように一見有害な作用に見えても、使い方により有効利用できることは面白いだけでなく、ものの見方は一方向ではいけないと考えさせられる事例でした。