成島店 薬剤師のTです
日本ではまだ未承認ですが
アメリカではギリアド・サイエンシズ社から発売の
「レディパスビル/ソフォスブビル配合剤」が非常に高い治療効果を発揮しています
(日本国内での第3相試験結果では341人中338人がウイルス学的著効)
しかも治療期間はダグルインザ・スンベプラでは24週ですが、この薬は12週と治療期間も半分と、夢のようなお薬です
ただし旨い話には必ず裏があります・・・
他でも記載がありますが
アメリカでの薬価は1錠1000$(約10万程度)、84日連続使用のため治療総額にはおよそ900万がかかることになり
保険会社と患者さんの間で訴訟トラブルが多々発生しているようです
保険会社はお金を出したくないので出来るだけ安い薬がいい
患者さんは確実に治る方を選択したいのだから衝突は必須ですね・・・
日本でもし承認される時はもう少し薬価は控えめに
さらに、医療費助成が承認されればもう少し負担も減るのかなと思います
肝炎治療薬の進歩はめまぐるしく、研究者の間では数年後には
C型肝炎は経口治療で根治出来る病になるのではと言われているようです
私が学生の時はインターフェロン療法がメインで
インターフェロン単独無効例にリバビリンとインターフェロンを併用と、治療にはインターフェロンが必須の時代でした
C型肝炎にインターフェロン不要の時代が来ると思うと感慨深いものの、年をとったと感じてしまいます