9月~10月にかけての秋は、
	イネ科や、雑草類などの花粉が飛散する時期です。
	この花粉が原因でアレルギー性鼻炎などを引き起こす花粉症は、
	スギ・ヒノキ花粉の飛散時期である春についで、
	秋に多く発症するといわれています。
	秋の花粉症の原因で代表的なものは以下のものになります。
	 
	 
	 
	①ブタクサ(豚草)
	キク科・一年草。飛散時期は8月~10月。
	高さ1mくらいの雌雄同株の風媒花で、
	野原や道端など全国的に見ることができる。
	日本ではスギ、ヒノキについで花粉症患者が多いとされている。
	アメリカではこのブタクサによる花粉症の患者がいちばん多く、
	人口の約5%~15%の人が悩まされているとのデータがあります。
	明治以降に渡来した後に日本全国に広がりました。
	日本で初めて花粉症と診断されたのは、
	スギではなくブタクサによる花粉症と言われています。
	
	 
	 
	 
	②ヨモギ(蓬)
	キク科・一年草。別名で餅草とも呼ばれます。
	飛散時期は8月~10月。
	夏から秋にかけて、茎が伸び、目立たない花を咲かせる。
	全国いたるところで見ることができる。
	秋の花粉症ではブタクサについで多い。
	薬効は止血、健胃、止瀉作用があり、
	お灸で使うもぐさは、
	葉の裏にある綿毛を使ったもので幅広く使用用途があります。
	天ぷら汁物、餅に混ぜるなどの
	食用としてもふだんから馴染みの深い草です。
	
	 
	 
	③カナムグラ(鉄葎)
	アサ科・一年草。飛散時期は8月~10月。
	道端や野原などの日あたりの良い場所などで見ることができる。
	雌雄異株のつる植物で茎から葉にとげがあり、木や電柱等に絡みつく。
	非常に繁殖力が強く群生するので
	1か所の繁殖地から大量の花粉を飛散させます。
	健胃、利尿、解熱作用があり、民間薬として利用されることもあります。
	
	 
	 
	 
	ブタクサは薬効もなく利用方法もないので厄介者の一言につきます。
	ヨモギ、カナムグラは薬効がありますが、
	秋の花粉症があるかたはもしかしたらアレルギー反応を起こす可能性があるので口にしないで下さい。